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7/フレットの調整(その2)



さ、ここからがフレット調整のクライマックス。

とにかく何度もくどいように書きますが、
このフレットの調整作業は、決して焦って行わないように。
何か作業をしたら、タバコを1本ぷか〜り・・・
で、今、行った作業の結果をじっくり見ながら
「ふ〜む、これでいいんだろうか・・?」などと反すうしつつ、
つぎの作業に(または、同じ作業をもう一度)取りかかってください。
それくらいナーバスな作業なんです。
じゃ・・・・・その作業を・・・・・



まず、最初にネックの反りを確認しましょう。
このネックの反りを調整しておいても、弦を張ったら
またまたネックが変化してきますので、しばらくの間は、ネックの反りに対して、注意をしておかなければいけません。
決して、この作業が最終ではないのです。
言い換えれば、この作業がスタートなんですね、ギターの場合・・・

はい、じゃ、調整作業の第1歩。
このように60cmスケールを指板の上に当てて、後ろから光でフレット最先端とスケールの間に隙間があるかどうかをチェックします。
私の購入したネックは、若干順ぞり気味でしたので、トラスロッドを少し回します。

皆さんは、ネックの順ぞり・逆ぞりはおわかりですか?
いちおう、念のために・・・。まず順反りとは、指板側にネックが反っている事です。(左の写真のようにネックを普通に見た場合、ヘッドとネックエンドが上に向かって反っている状態) ということは、逆反りとは、その反対ですね。つまり指板側とは反対(ネックの裏側方向)にネックが反っていることです。
で、トラスロッドの調整ですが、順ぞりの場合、逆反り方向にしてやる必要があるため、トラスロッドの調整ナットを、付属のレンチで時計方向(右回り)に回します。(この時、いきなりグイ〜ンと1回転もまわしちゃいけません。だいたい1/8回転くらいづつ・・・少し回して、定規で見て、で、また少し回して・・・を繰り返します)
逆ぞりの場合は、上記と全く反対ですね。
いちおう、標準としては1フレットと12フレットを同時に押さえ、8〜9フレットあたりを軽くとんとんと指で押さえて、ほんのわずかの隙間があれば正常。つまりかる〜い、順反りに仕上げるのが普通です。

で、トラスロッドの調整が終わったら、つぎはフレットの摺り合わせです。写真のように平たい金工用ヤスリをフレットに乗せ、ヤスリの重みだけでゆっくり動かします。
この時、指板に対して前後にしゃかしゃか急いでかけないように。ゆっくりと斜めにヤスリを動かします。参考→

で、途中、なんどもこのようにフレットの高さを確認して・・・・

はい、フレット頂点の直線出しが出来ました。
つぎは、このようなアルミのアングル材。
これにペーパーを当てて、フレット上面をすりあわせていきます。
このようなアルミのアングル材は、おそらくどこのホームセンターでも500円以下で売っていると思います。
ま、別にこのアルミ材じゃなくちゃいけない・・ということではないのですが、(直線がでていて、固いものであれば何でもOK) なかなか家庭内に近いものが見あたらないので・・・・

こんな感じですね。
いわゆるコの字になっているものです。
これが、□でもL型でもかまいません。
とにかくフレット上面を、平らな面で、均一な力で、ペーパーかけ出来るものであれば、何でもOKです。

こんな感じにペーパーを巻き付けています。
私は、いつも接着剤付きのペーパーを使用しますが、皆さんは普通のペーパーで大丈夫です。
この時は、600番のペーパーを貼り付けましたが、400番でも全然問題ありません。

このようにヤスリで平均面を出したフレットの頂点部分を、
優しく、しゃーかしゃーか・・・くらいの感覚で磨いていきます。
ホントに力は入れておりません。
優しく・・・ひたすら優しく・・・・
で、つぎは指板面を磨きましょう。
私はいつも、このようなスポンジペーパーを使っております。
このスポンジタイプの利点は、目詰まりしたら水で洗い流し、再生可能という事が出来るんですね。
このスポンジタイプのペーパーは、800〜1000番相当のタイプ。

これをハサミで短冊状に切って使用します。
あ、普通のサンドペーパーの400番・600番とかでも全然問題ありませんよ。
要は、自分の好きな磨き具合にすればいいんですから・・・
ワイルドな木肌の指板が好きな人は、400番くらいで終了。
ぴかぴかにしたい人は、1200番とか1500番くらいまで、段階的に磨けば、ホント、指板面は、つるつるになります。

こんな感じで磨いていきます。
フレットのぎりぎりの部分やエッジなども、丁寧にじっくりと磨いてください。
ま、音には直接関係ないのですが、やはりきれいな指板の方が・・・・いいでしょ?

はい、指板の磨きも終わりました。
つぎはヘッドのデカールを貼ろうか!・・・ということなのですが、
その前にいろいろしておかなくてはなりません。
磨いたヘッドに、直接デカールを貼るのではなく先に目止めをしておきます。
この目止め・・・とは、木肌に油性の塗膜をつくるんですね。
これはヤニ止め(木からでるヤニなど)とかの目的がありますが、今回デカールを貼るとき、なるべく水が浸み込まないようにしたいので(水分によって木が膨張し、形が変化するので)先に目止め材を塗布するわけです。で、そのとき目止め材が塗布されてはいけない部分を、あらかじめマスキングして保護する・・というわけですね。
使うマスキングテープは、ホームセンターで手に入るものでOKです。
このマスキングは黄色いですが、これは車塗装用のもの。
白っぽい半透明なマスキングテープ も販売されていますが、あれは塗装し終わった後、ネチャネチャするので、私はもっぱらこれです。

まず、最初に指板の先端の直線部をマスキングテープで・・・・
で、続いて指板上にテープを貼っていきます。
このようにフレット部分は、爪の先などでしごいて、完全に密着するように。
隙間から塗料やラッカーなどが入り込みますので、しっかりと・・・。
はい、こんな感じにマスキングが完了。
エンド部分も、忘れないように切りそろえておきましょう。

目止めを行ったら、つぎはいよいよ
ヘッドにデカールを貼っていきます。


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