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17/フレット擦合わせ&ナット制作

 

 

さ、ネックのベース部分もほぼ完了したので
フレット打ちをしていきましょう。
まず、フレット溝の掃除を行います。
アレコレと指板をさわったあとなので
思った以上にフレット溝の中には、
木の粉などがたまっているものですね。

切り出したフレットを並べ、
フレット打ちの準備完了。

今回は、このようなネック形状なので
プレスによるフレット打ちは・・・ちょっと大変。
ということで昔ながらの、ハンマーたたき込み・・・の
フレット打ちで作業をしました。

フレットが打ち終わったら、
はみ出している指板両端のフレットを
ごついニッパーで切り落としたのち・・・
フレット溝の隙間にエボニーの粉を
瞬間接着剤で詰め込んで・・・・・

接着剤が硬化したら、
ヤスリでサイド部分を均していきます。

はい、こんな感じですね。

次に、フレット両端を斜めに削るため
専用のヤスリでガリガリと削っていきます。

む〜ん、微妙に見づらいですね・・・。
このくらいの角度で、フレット両端を削りました。

とりあえずの仕上げは、ダイヤモンドヤスリでゴシゴシと。

次にネックをボディに仮固定して・・・

ブリッジへのストレートラインをチェックしつつ
フレット上面の摺り合わせを行います。
写真では1枚ですが、この行程はじっくりと時間をかけて
1〜2時間やっていました。
このギターはトラスロッドがないので、
この時点で完璧にしておかないと
あとあと困っちゃいますからね。

フレットのストレートが出来たら
フレット上面の仕上げ行程です。
いつものようにマスキングで指板をしっかりと保護して・・・。

フレットのトップ面の削れた部分の「山」を
専用のツールで復活させていきます。

そのあと・・・
400番〜600番でフレット表面の
細かい擦り傷を消していくのですが・・・
この作業が・・なかなか辛い!

さらにそのあと・・・
スポンジペーパーの800〜1000番、1200番の短冊で
フレットを磨いて行きます。

1200番で磨いたあとの写真。
こだわる人は、さらにここからコンパウンドで
磨いたりするのですが、まあ、私としては、
あまり意味が無い・・と感じていますので、
いつもこの1200番でフレット磨きは終わりにしています。

フレット磨きのあと、指板に椿油を擦り込んで・・・。

ネックの指板完成。
いつも思うのですが、本当にこのフレットが終わったときは
肩の荷が下りるような感覚です。

フレットが完成したので、
この勢いで、一気にナットまで作ってしまいましょう。
使用する材料は今回は、いつもの牛骨ではなく、
指板と同じエボニーをチョイスしました。
いままでエボニーのナットは何本か作りましたが
なかなかいいです!ホント。
カドの取れた音・・というか・・・
非常に繊細な感じの音が出てくる感じがします。

ナット幅を調整して、ナット厚み分をジグを固定。
ナットを取り去ったあと
薄刃のノコで慎重にヘッド側を切り落としていきます。
規定位置まで、あとコンマ数ミリのところでノコを止めて、あとは小さなノミで少しづつ残り分を削っていきます。
サンディングスティックで、
ホントに小さな振幅でゴシゴシ・・・と

何度も削る〜はめる〜削る〜を繰り返し、
何とかキチキチで収まりました。

こんな感じですね。
で・・・・
まずはフレットの高さをナットにマーキング。
おなじみ半割れ鉛筆です。
次に、小さなスチールのスケールを
半割れ鉛筆の下に敷いてマーキング。
じつは、この小さなスケールの厚みは、約1mm。
つまり弦高を決定するための「指針」になるワケですね。
このラインを基準に、ナット自体の全体プロポーションを
決定していくことになります。
まずはカットしてしまいましょう。
若干大きめに切り出したあと、
サンディングで左右幅をキッチリと合わせて・・・。
先ほどマーキングしたラインに向けて
上面をカンナで削っていきます。
微調整はサンディングスティックで・・・。
もちろん、この段階での完成度は80%くらい。
最終的に弦を張って弦溝の深さなどを
微調整をしながら完成させます。
とりあえずラフですが、一応の完成です。
なんか雰囲気いいですね。
おとなのギター・・てな感じがします。



 


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