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19/ブリッジ制作(その2)

 

まずは「インディアンの短刀」なるヘッド部分の
穴を開けていきます。

で、固定枠からブリッジ本体をはずして
アウトラインをザックリとバンドソーで切り出します。

ここからは、通常のナイロン弦用ブリッジの制作と
同じですので、作業的にも一息つけそうですね。
とりあえず、ノミでサドルの後ろ、
弦の通り道にあたる部分を加工します。

大まかに形状を整えつつ・・・・・

サドル溝を、じわり・・と成形。
気をつけないと、すぐに溝が拡がってしまうので
ホントにホント・・すごく慎重に作業を進めます。

グイッ・・と押し込むくらいで、
サドルがはまるくらいの、隙間精度に仕上げます。
ここまでくるのが・・・
なかなか、大変なんでよねえ。

次に、駒飾りと呼ばれる、弦を通して結ぶ箇所の
トップ面を装飾する部分を作ります。

一般的は、象牙やボーン製、
またロゼッタのような寄せ木などのものが見受けられますが
今回はグリーンアバロンの一枚板に決めました。

こんな感じです。
鈍いココボロのツヤに、
派手なアバロンの光沢がよく似合いますね。

切り出したアバロンを
800〜1200番のスポンジペーパーで磨き・・・

その後、コンパウンドでしっかりと磨きました。
2枚上の写真から、いっそう輝きが増しました。
このコントラストが気持ちいいですね。

ここで、ブリッジ本体の裏面を削っていきます。
ブリッジ裏の平滑面を出すのと同時に、
製図上の規定値高さにするために
ひたすら裏面を削っていきます。

さて・・・
弦穴を開けて行きましょう。
通常ならば、もう少し前の行程で穴開けを行うのですが
今回は、変則のブリッジ形状なので
ある程度形状が見えて来てから
穴を開けると決めていました。
しかし、思った以上に固定が不安定だったので
まさにヒヤヒヤものでの作業になってしまいました。

やはり、もう少し前の段階での作業が
安全に出来たかもしれません。

とはいえ・・・・無事に穴開け終了。

もう一度、ブリッジ全体を800〜1200番で磨いた後
シェラックの第1回目を塗り込みます。

あらら・・・
ダメじゃないですか・・・、
またまた、穴開けを忘れていました。
この写真は、アンダーサドルの
ピエゾの配線を通す穴を開けているところです。

すこしわかりにくいですが、
このようにピエゾの配線材が穴を通って
ボディ内部に行くわけです。

で・・・
ピエゾが収まったのがこの写真。
さらには、駒飾りの下に3mmの穴が2カ所。
これはブリッジを固定するために、
ボディを貫通して位置を決める丸棒の穴。
一般的なブリッジなら、その水平垂直の形状から
塗装後にブリッジ位置を決めることが、比較的容易ですが
このような不規則な形状のブリッジの場合、
非常に繊細なブリッジ位置を決める作業は、至難の業。
先にやっておいた方がいいに決まってます。
で、ブリッジ位置が決まったら、
速攻!ブリッジ位置を確定できる穴を開ける・・
ということなんですね。

次に、ブリッジ接着時の押さえジグを作っておきます。
変則ブリッジの場合、クランプ時に均等に圧をかけたいので
ブリッジ全体を押さえ込むための、押さえジグが不可欠になります。
ベースとしては、MDF材でブリッジと同サイズの押さえジグを作り・・・
ブリッジセンター部の穴を開け、
押さえ部分全体にコルクを張りました。
センター部押さえの部分も同様に・・・・

こんな感じでブリッジ全体に
クランプをかけるわけですね。

クランプの押さえ金具を置いて様子を見ているところ。
均等に圧がかかるようですので、
この状態でOKとし、接着時までこのジグは休憩。
今のうちにブリッジ裏側のセンター部に
ほんのわずかな凹面を軽くつけておきます。
この凹面は、いわばボンドの「溜まり」になる部分。
より強力な接着面を作るためのひと工夫です。
ブリッジ本体が完成しました。
規定位置に置いたところです。
なかなか・・・・かっこいいですね。
こんなギターは、他にはありませんね。
竹中さんのセンスが、しっかり出ているデザインに仕上がりました。




 


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