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7/トップボードブレイシング(その1)

 

サウンドホール周りが出来たので、
次はトップボードのブレイシングです。
ま、アコースティックギターのキモとも言える部分ですね。
スプルース材から、各パーツを切り出した所です。
いやあ、結構な数がありますね・・・。

で、まずはコレ。
サウンドホール裏側の補強板。
ま、いわばサウンドホールのブレース・・・ですかね?
2.5mm強のスプルース材(トップボードの端材)を
ブックマッチのように接着したものに、
型紙を貼り込みいとのこで 切り出します。

こんな感じですね。

サウンドホール裏側に当ててみましょう・・・。
・・・まあ、これならいい感じですね。

で、形状がOKであれば、仕上げの磨きです。
厚みは2mm弱まで削っています。
最終的な仕上げは400番まで磨きました。
で・・・・
コレは気持ちの問題だと思うのですが・・・
ギターの内部の各部分を、より滑らかに仕上げると
その各パーツに当たった音は、
その音が「つるん」と、早く反響しそうな気がして・・・。
つまり「応答性が早い」、だから「音が前に出てくる」・・と
感じてしまうので、いつもこの裏側のパーツは
徹底的に磨くようにしています。

ま、私の気持ちの問題・・ということなんですが。

サウンドホールにあてがってみたところ。
いい感じですね。
まだ接着はしませんが、とりあえずコレはこの状態で保管。

まだ、そのほか事前の加工しなきゃいけないパーツは
こんなに沢山あります。

これは扇形のブレースを加工しているところです。

小さなカンナを使って、三角形に成形していくわけですね。

こんな感じに仕上げていきます。
このブレースのサイズや幅・高さ、また配置などは、
それぞれ製作者の考えるサイズ等があるので、
まさに千差万別。
モダンクラシックスタイルのギターを制作される方は、
いろいろ調べて見ると、ホント面白いですよ。
その違いの多さや様々なアイデアに、きっと驚くはずです。

これはクロージングバーですね。

扇形のブレースなどを加工していくと・・・・
こんな感じに木屑が・・・もしゃもしゃ。
実を言うと、すでに掃除を重ねて・・・3回目。
何度、掃除してもキリがありませんね。

最後に残ったのが、一番外側の扇形ブレースです。
このブレースは、高音側・低音側の2本。
途中サウンドホール下に、左右に横切るハーモニクスバーの下をくぐり抜けて、取り付けられるわけです。
ひたすらブレース表面の加工は続きます。
はい、やっとこさ・・・・
すべてのブレーストップ面の加工が終わりました。
ちょっと・・・・コレはしんどい作業ですね。
次に、ハーモニクスバーの下側(接着面)に施す
緩やかなアーチ曲線の加工です。
このようにハーモニクスバーの下側の
左右をわずかに削り込むわけです。
この削り込みの意図というのは、
トップボードが、微妙に凸型に膨らむように
仕込みたいからなんですね。
ま、いわゆる「太鼓」の原理です。
このくらいのわずかな隙間ですが、
コレがとっても大事・・・。
このように接着されるわけです。
じゃ、パーツ類の加工も終わったので
接着工程に進みましょう。
まず最初は、サウンドホールの補強板から。
このパーツ位置が、その他のパーツすべての
基準になるわけですね。
左右の水平が動かないように・・・
ガイドを置いて・・・・

しっかりと接着します。

次に、上部のハーモニクスバーの接着です。
水平を確認しつつ・・・・

これはサウンドホール下側のハーモニクスバーのための
ま・・・・ブレースの代わりの補強・・・とでも
言えばいいのでしょうか・・・。
サウンドホール下側のハーモニクスバーは、
このように扇形ブレースの左右をまたぐように接着されます。
従って、このブレースが通るハーモニクスバーの下側は、
ブレースに当たらないようにくりぬかねばなりません。
そうしますと、そのくりぬいた部分は、
ブレース以外の部分は、トップボードそのものの厚みが
残ってしまいます。
そこでこのように厚み1mmのヒノキ材を、
ハーモニクスバーのくり抜き部部の下に接着し、
補強も兼ねた簡易的なブレースの役目をさせるわけですね。
もちろん、過去の著名なギターでは、そのような加工がされていないモノも多く見受けられます。
つまり、この加工は、あくまで製作者個人の「意図」と言うことでご理解ください。
扇形ブレースの左右エッジ部分ですね。
サウンドホール補強材に密着するように加工します。

ギコギコ・と・・・カット・・・ね。

このように組み上がるわけです。

ハーモニクスバーの補強材も接着完了し
扇形ブレースの加工をしていきます。
このように補強材の上を通るので
この下側を微妙にザグって、扇形ブレースと補強材を
密着させないといけません。
ということで・・・・・
ブレースの通り道に補強材の位置をマーキングして・・・。
わずか1mmのザグリですので
このようにカッターナイフが大活躍。
はい、ザグリ完了。
どーでしょうか?
おおっ!
ぴったり・・ですね。
めでたし、めでたし。
ということで、
とりあえずTreble側のブレースを接着してしまいましょう。
この続きは(その2)で・・・・。



 


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