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8/トップボードブレイシング(その2)

 

次は、これですね。
ブリッジプレートです。
鉄弦のアコギなどでは、メイプルやローズなどの
堅い材が使われることが多いですが、
ナイロン弦のモダンクラシックでは
このようなスプルースが主に使われることが多いですね。

今回のブリッジプレートは・・・でかい!
じつは、このギターのブリッジ形状が
かなり特殊な形状をしていますので
このように大きめのプレートになってしまいました。

材がスプルースですから、
カッターナイフでも、らくにカットできます。

扇形のブレースに完全密着させたいので
プレートのエッジ部分は、
しっかりと直線出しをしておきます。

さらにブレースの三角形状に沿って密着するように
エッジ部分は、斜めに成形しておきます。

これで扇形の左右内側・各2番目ブレース間に
ぴったりと収まりました。

このブリッジプレートに乗っかるその他のブレースは、
当然、このように浮き上がってしまいますので
このプレート部分をザグって、
密着するように成形していきます。

はい、こんな感じになるわけですね。
すでにセンターのブレースは加工済み。

ということで、各ブレースを成形して
ドンドン接着していきます。

はい、コレで扇形のブレースは完了。
つぎはクロージングバーの成形・接着ですね。

おっとその前に・・・・・
ハーモニクスバーを接着する前に、
各ブレースのエンド部分に
スキャロップ加工を施しておきます。

同様にクロージングバーと接触する部分も
スキャロップ加工したあと、
バーを接着してしまいます。

扇形ブレースと、それを受け止めるクロージングバーの
加工が終了しました。
さ、次は最後のハーモニクスバーのみですね。
まず、このように扇形ブレースをまたぐように
空間を作らなければなりません。

薄刃のノコで切り込みを入れ、
ノミで慎重にカットしていきます。
さらにそののち、220番のペーパーで
少しづつ削りこんで、この空間形状を完成させます。

さらに、その後・・・・・
この写真のように、一番最初に接着したハーモニクスバーの
補強材の一部を踏んだ状態で、成形していきます。

厚みは1mmほどなので、
カッターナイフで慎重に削っていきます。

はい、このように扇形ブレースの外側2本を
またぐようにハーモニクスバーの成形が終わりました。
で・・・接着ですね。

最近、重宝しているのがコレ。
実はキッチンタイマーなんですね。
「5」の数字の部分がボタンになっていて、
ハーモニクスバーにボンドを塗布し、固定した後、
このボタンを押すわけです。
そうすると、5分後にピーピーとタイマーが教えてくれます。
コレを2回、つまり10分間接着の仮止めを行うワケですね。
タイトボンドは、接着後、すぐに圧着すると
ズリズリ・と動いてしまうので、10分ほどボンドの初期硬化が始まるまで、仮圧着しておくわけです。
じつは、このタイマー・・・・
カップ麺とか・・の時間を計るモノみたいです。
この5分計の売り場の隣には、3分計もありました。

で・・・10分経過したところ。
ボンドの硬化も始まりだしていますので
もうずれることはありません。
ちょうど堅くなり始めたボンドを
このタイミングで取り去っておきます。
ノミなどで、少しこそいでやれば
グニュグニュ・ポロポロ・・と綺麗に剥がれてくれますね。
で・・・その後、本格的にもう一度クランプするわけです。
これは、接着後、ハーモニクスバーの左右に
スキャロップ加工しているところ。
おおむねブレース加工も完了です。
あ、まだトップのブレースが
スキャロップされてないですね・・・
で・・・その成形後・・・・
ブリッジ部分をタッピングして
音の反応を見ているところですね。

トップボードを持つ位置は、ここ。
この状態で、ブリッジ部分をコンコンとタッピングして
高音側・低音側の響きを、自分なりのイメージで
スキャロップをもう少し削り込んだり・・して調整します。
基本的にスキャロップを削りこんで行くと、
高音が強調される傾向ですね。
ま、しかし・・・ブレースの材質、形状、配置など、千差万別ですので、高音傾向とは一概には言えませんが・・・。

で・・・・
最後に、各ブレースやスキャロップ加工部分を
入念にサンディングして、トップボードの制作は終了です。
いやいや・・・とりあえず、ここまで・・・
お疲れ様でした。



 


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