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28/フレット打ち(その2)



さ、フレットの準備も終わりましたのでフレットを打ち込みますが、その前に! ここで、指板面を磨いておきましょう。フレットを打ち終わってからですと、全体を均一に磨くのはおっくうな作業になりますので、今のうちに磨きます。 これは400番のペーパーです。 ここでは指板の表面をなめらかにする事が目的なので、当て木などは使いません。指板の形が変わらないように軽ーくペーパーをかけていきます。
これは800番ですね。

これは1200番です。 このように400→600→800(1000)→1200 と順番にペーパーをかけて表面をなめらかにしておきます。(もっとも最終的にはまた磨かなきゃならないんですが・・・)

さあ、それじゃあフレットを打ち込んでいきましょう。じつは今まで、このフレットを打ち込むときにフレット溝にタイトボンドを擦り込み、それからフレットを打っていました。しかし、先日、リンク先のプロ「JOR FORESTの藤森さん」から貴重なご指摘をいただきました。このようにバインディングが巻いてあるネックの場合、タイトボンドをつけるとフレット交換の時に大変難儀な作業になってしまうので「タイトボンドはやめた方がいいよ」という事でした。 なるほど!私ごときの作るギターでも、フレット交換くらいは「ありうる」事ですので、(いやむしろ、河野の作るギターだからこそ、フレット交換が早いかもしれないなあ・・・)ご指摘いただいたように、これからはタイトボンドを使用せず制作していこうと思います。 (とはいえ、じつはこのフレット作業は、ご指摘をいただいた以前に済んでしまった作業なので、タイトボンドを塗り込んで打ち込んでおります・・・
が、そういう事なので、タイトボンドを塗り込む作業の写真は、あえて割愛しました。)
はい、このようにトントントンと軽快に打ち込んでおります。 今回は1フレットから打ち始めました。いつもはお尻の方から打ち込むのですが、とくに理由はありません。何となく手に取ったフレットが1フレットだったので・・・・

打ち込み終了!

で、おもむろにスケールでフレット面をチェック! この時点で、フレットが指板から浮いていないか・・・とかを、光を当てる角度をいろいろ変えながらチェックしておきます。

じゃ、フレットの端をカットしていきましょう。 ホントは前に出てきた「パワーニッパー」で切りたいのですが、刃の合わせ面がこの写真のニッパーのようにツライチではなく、若干段差が付いているので、このような指板サイド面いっぱいいっぱいで、フレットが切りづらいんですよ。で、仕方なくいつものニッパーを使ってカットしていきます。
ううう・・・手が痛い・・・・

カットのアップ写真。とくにこの17〜8フレットあたりからニッパーの先っぽしか使えないので、余計に力が必要です。
やっとこさフレットを切り終えました。
お次は、毎度おなじみのフレットベベリングファイルで先ほどカットしたエッジ部分を均一に揃えていきます。
その次にこの専用ヤスリでフレット表面をならしていきます。今回はそんなにがたつきがなかったので、軽く摺り合わせる程度にしておきましょう。
おやっ?とお気づきの方もいますか?
そうです、マスキングテープを貼っていないですねえ。このギターは自分用という事もあって、面倒だったのであえてマスキングもせずにフレットの摺り合わせを行いました。さすがに緊張しましたが、まあ、たまにはいいですね。気合いが入って・・・・


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