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5/ルーター加工



つぎにピックアップやネックを取り付けるポケット部分を加工していきましょう。

さすがにプロが使うようなピンルータやルータなどは持っていません。河野が使っているのは、ルータの子供版、いわゆるトリマーと呼ばれるモノです。まあ、機能は特に差がないのですが、パワーとかの点で、やはりルーターには、やや劣るんだよね・・・。 などと・・・グチグチ言わずに先に進みましょう。

まずボディ上面にピックアップとネックのポケットを製図します。特にネックポケットの製図は慎重に行います。(ココが狂っていると、あとぜ〜んぶ狂う)
先ほどの説明のように、非力なトリマーでいきなり削るには、やや心配なので、あらかじめボール盤で削っていく部分に穴を開けて、少しでもルータ(ホントはトリマーなのですが、いつもこう呼んでいるので、以後ルータと呼びます)に負担をかけないようにします。このように削る部分に約10mmの穴を製図通りの深さまで開けます。お・・・賢明な方ならもうお気づきでしょうか? そーなんです。このギターは周りの部分も彫り込んで、いわゆるテレのシンラインのようにするんですね。つまりソリッドのようなセミアコのような・・この手法はPRSやGODIN〔ちょっと違うけど)に似たものです。箱の音も少し加わることで、ギンギンロックの音ではなく、ブルース系のあの独特な響きを期待しているのですが・・・
はい、もうどんどん穴を開けまくっています。結果的に全部で50個くらいの穴を開けたでしょうか?もう、弾丸を受けまくったドイツのキングタイガー戦車のような表面になりました。
で、突然ですが、サイド部分を削り出しました。いやー、自分でも今見てびっくりしましたが、よーく考えたら、ボール盤が出ているウチに(めんどくさいんですよ、そのつどボール盤を出すのが・・・・)ついでに削ってしまえ!と言ったところでしょう(まるで人ごとのように言っている)このドラムタイプのペーパーヤスリは、日本ではなかなか売ってなく(何軒もホームセンターを回りましたが見つけられなかった)仕方なく海外から購入しました・・・が思ったより値段は安いモノでした。3タイプの太さのドラムと、それぞれ2セットのペーパーがついて、確か12ドル(US)くらいだったかなあ・・・・

アールの大きさによってドラムの太さも変えながら、ついでにトップの板も削ってしまいました。
さ、穴もあきましたのでいよいよルータで彫り込んでいきます。いきなり深さ20mmとは行きませんので、5mmくらいから段階的に掘っていきます。(ルータ等の作業は、電動工具の中でも特に危険ですので、左に写真のように、必ずクランプ等で材を固定して、できる限り両手で電動工具を持つ習慣をつけましょう。ホント、ケガをしてからでは遅いですから・・・)
ネック部分ですね。だいぶ掘り進んでいます。穴の中のドリルの痕が無くなるまで掘っていきます。このドリルの穴の深さが彫り込む目安にもなっています。
(つまりボール盤で穴をあけるとき、そのポケットのザグリ深さと同じにして開けてあるわけです)
さらに、左のクランプで押さえてあるところに板が見えますが、これはガイドの役目もしています。
一気に進んでますねえ・・・・(しみじみ) こんな簡単に進めば、河野はうれしいのですが、ココまで来るのには結構な時間と労力を費やしています。アマチュアの弱みは、やはりこういった機械加工の所ですねえ。

もちろん手彫りでもできます・・・が、ノミなどで地道に彫り込んでいくと、う〜ん、気が遠くなるほど時間がかかります。(ま、一品製作であれば、そんな苦労も楽しみのひとつですが、私のように、あれもこれも作りたいと考える無節操な人間にとっては、やはり電動工具は必需品になるのですね。
どんどん掘っていますね。 下の写真がとりあえずネックとピックアップのポケット部分ができあがったところです。ついでに配線用の溝も掘ってあります。



出ました!秘密の空洞! はたしてこの「空間」が吉と出るか凶とでるか!
まあ、これだけ大きいスペースを取れば、通常のソリッドよりは、間違いなく「箱の音」は出ますが、それがどのくらいの「感じ」なのか・・・ですね、
問題は。
はい、ボディ左面が終わって、右側のポット類が収まるポットポケットを糸ノコ盤で切り出しているところです。さすがに50mm近くの厚みがあると糸ノコ盤もじわじわとしか進みません、ま、ココはのんびりと行きましょう。
ルーター作業中は、このように花咲じいさんのごとき、木くずまみれ(まあ、花でも木くずでもどのみち掃除しなきゃならないんで、一緒なんだけど・・・)
穴が深くなるにつれ、ルータ作業が難しくなってくると、左下の写真のように、板で桁を作って作業を進めます。
 
ルータ作業が終わって、ネックを仮組みしているところですね。おお、素人の悲しさ、各ポケットに少しずつ彫り込んだ跡がくっきりと出ています。まるで、化石の採掘現場のように断層状態になってますねえ、まあ、あとで、できる限りきれいにしていこうとは思っています。
上の写真の、ちょい引き気味の写真。 こんな感じになるわけです。このボディベースの上に、最初に作ったトップ材のメイプルが乗っかってくるわけですね。

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