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7/ネック調整&アーチ加工



さて、今のうちにネックのセット部分を調整しておきましょう。 まずセット部分(つまりネックポケットに接する部分)をのみやカッター・ペーパーなどできれいにします。といっても、ポケット部分に何度もはめたりしながら少しづつ隙間を見ながら調整していきます。もちろん、このときボディに対してネックの角度や直線の精度も合わせて調整しなければいけません。ここをいい加減にしてしまうと、ネックを取り付けたとき、ゆがんでいたり曲がっていたり・・・・もう、アウト!ですから。

ボディにはめ込んだ写真です・・・・が、これはトップの板を接着する前の写真ですねえ、う〜ん・・・・今、気づきました。

ま、いいか・・・・次に行きましょう。 (いい加減なヤツだ!と、お思いでしょうが・・・・いい加減な奴なのでした、すんません。)

はい、これが正真正銘のネックを仮組みした写真。このようにボディの先の方がネックより高くなっていますね。つまりこの部分を削ってアーチを作っていくわけですね。

 

さ、それではいよいよアーチをつけていきましょう。このアーチを作る作業は、大好きなのですよ。やっぱりアーチトップは、ええなあ・・・・
アーチの加工に入ります・・・・・・ と言ってたのに、ネックの仮組写真がドバーと出てきました。 ま、いいか。いろんな角度から見ると、こんなですね。
このようにネック角度をボディ側に写し取っておきます。つまりココまで削ってもいいですよっ!という目安のラインになるわけですね。
アーチはそのほとんどがカンナで仕上げます。 外国のビルダーは、小さなカンナ(それもバイオリン用とかいろいろ)を使用しています。私はもっぱら、このような日本のカンナ。使い勝手はあまり変わりませんし、現在の所、不便も感じていないのでアーチトップの時はいつもこれです。まあ、また予算に余裕ができたら、小さな金属製のカンナもほしいですけどね・・・(ま、よーするに道具フェチなのですよ・・・)
はい、黙々と削っていきます。 メイプルは木目がきついので結構たいへんです。通常のアーチトップ(箱もの)ですと、だいたいスプルースを中心に使用しますが、ここまで堅い材ではありません。スプルースは、比較的柔らかく鼻歌交じりで削れるのですが、このメイプルは、あまり力を入れると木目にカンナの刃が入ってしまい、ばりばりなんて感じでささくれます。カンナの刃はしっかり研いで使わなくてはいけません。(ま、カンナの刃を研ぐのは、木工をするものとしては、当然の話ですが・・・・ちなみに私は、昔ながらの包丁も研いでいましたから、刃を研ぐ事はあまり苦ではありません。) ちなみに外国から購入したノミやカンナは、最初に研がないと使えないものも多いです。
どんどん削っています。 このカンナは、裏面が船底になっている、反台カンナというものですが、ほかにも面カンナ(種類としては角面、丸面、ぎんなん面、さじ面、きちょう面)やら、平台カンナ、台直しカンナ、ほか替え刃式やら金属製などなど、和カンナには、非常に多くの種類があります。
だいぶ削れてきましたね。このようにひたすら黙々と削りますが、削る目安としてはトップのエッジ部分、つまり端っこが2〜3mmくらいになるまで削っていきます。トップのセンター付近は、ほぼフラットです。つまりほとんど削りません。ここにはピックアップやブリッジなどの金物が付いてくるので、取付精度を出す意味でもアールより平らになっていた方が、より高い取付の精度が出せるのです。

このように、すでに木くずまみれ。クランプで固定しながら、向きを変えてどんどん削っていきます。箱もののアーチであれば、このアーチ削り用のジグが作ってあるのですが、このようなソリッド系は初めてですので(あ、前にレスポールを作ったか・・・)、あっちを向けては削りこっちを向けては削り・・・を繰り返さなくてはなりません。あー、めんどくさ・・・・
ときどき、こうしてネックをはめながらアーチの削り具合を確認します。後半は、もうネックをはめたまま作業しましたね。まあ、その方が間違いもありませんし・・・。
このように、まめにネックの取り付け位置や角度もチェックします。 今回は、イッパツで決まりました。イヤー気持ちいい。だめなときは、なかなか位置が決まらずにイライラするのですが、こうしてイッパツで、ドンぴしゃだとビールがうまいです。(だめなときもやけ酒気味で、やっぱりビールがうまい!なんだ、結局いつも飲んでるんじゃないの・・・・・)
おお!もうサンドペーパー行程に入っている、先は近いぞ! ・・・・といってから、ずいぶん長い事、磨いてたような気がするなあ・・・・
で、仕上げ近くになると、このスクレーパーの登場です。もうほとんど箱もののアーチトップと、同じ作り方になってきてしまいました。で、ひたすらこのスクレーパーでアーチのカーブを整えていきます。
もう、この段階での仕上げのペーパーですね、これは。 240番くらいで磨いていると思います。すでに、アーチを削り始めてから、のべにして4日くらいかかっているでしょうか、実際には、作業ができる日とできない日があるため、実質2週間くらいかかっています。
はい、アーチのカーブが完成しました。もちろん、最終的に塗装へ入るとき、またまた磨き倒さなくてはいけませんが、現段階ではこれで完成です。
角度を変えて、もう一枚。

(あんまし変わんないか・・・・)


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