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9 /ネック仕込み

 

ネック、テノン部分の成形工程ですね。
ノミを使って図面の寸法に合わせて”厳しく”成形します。
ホント、ここは0.1mm単位の制度が要求されます。
ま、もっともこの作業・・・
最終的にあっちこっちを微妙に削りながらボディの密着を
すきま無く合わせる事になるので、
全体を大きめに成形しているのですが・・・

とりあえず、ネック側のテノン部分がおおまかに成形出来たので
つぎは、ボディ側をザグっていきましょう。
ザグル時、ルーターの抵抗を極力減らしたいので、
ボール盤でズボズボと穴を開けておきます。
ま、いつもの行程ですね。

ルーター作業です。
今まで、何百回とこうした作業してきましたが、
いまだに・・・・・緊張しながら作業してます。
ん〜〜〜、音かなあ・・・ウィ〜ン・・・の
とにかく電動工具を使用する時は、いつまでたっても緊張しながら
作業していますねえ。
ま、電動工具による事故を防ぐコツは、
作業時は、とにかく「緊張」する・・・・事かも・・・

はい、毎度の事ですが、
格闘しながら(でもないか・・・)このように成形出来ました。

よっ・・・と・・・
ま、入らないです・・・わね。
大きめに成形してあるので、これは当然です。
ここから少しづつ削りながら、ピッタリと合わせて行くわけですね。
この写真も、すでに、あちこちゴシゴシと削って合わせた途中なんですが・・・

ゴシゴシゴシ・・・・・
ん〜〜〜〜〜
CNCルーターがほしい・・・・
どなたか、ワタクシに1億円ください・・・

ネックとボディの合わせ目部分。
とにかく平面!
平面をしっかり出してネックとの合わせ目の基準を作ります。
もちろんボディセンターに対して直角面を作る事は、大前提ですけどね。
ここで、この接合面が斜めになっていると
ネックがボディにに対して斜めに密着しちゃうわけですから
この行程は、かなり慎重に行います。

ネック側も、あちこち削りました・・・

こういう堅木をはさんだネックは、
サンディングしても、硬い部分 が盛り上がって仕上がってしまいますので
こまめにチェックしながら、このようにスクレーパーなどで、
ストレート面をだしていきます。

格闘する事、数時間。
すべての面がピッタリと密着させることが出来ました。

最近、アコースティックのネック結合には
ボルト連結を行うようにしています。
ボルトと接着剤でネックを固定すると、
ボディ側の振動がしっかりとネックに伝わります。
要するにボディとネックの一体感が
通常の接着以上に剛性感が上がるわけですね。

M8タイプのボルトと鬼目ナット。

このようにボディ側にボルトが貫通するわけです。

ではボルト用の穴を成形していきましょう。
まずは細いビット(2.5ミリくらい)で下穴を開けます。

次にボルトの頭が隠れる大きさの穴をあけていきます。
ここで下穴が重要になるワケですね。
下穴センターを基準にこれからの行程が進んで行きます。

ボルト頭の穴が開きました。

で、その下穴基準に、ボルトの貫通穴を開けたところです。

次はネック側ですね。
ここでも下穴が基準になります。
ボルトの貫通穴ではなく
鬼目ナットを仕込める大きさの穴を開けます。

このとき垂直・水平を慎重に出す必要があります。
少しでも斜めに穴が開いてしまうと
ネックを仕込んだときに
ボルトがネックに入って行かなくなってしまいますので・・・

はい、鬼目ナットを仕込んでいるところです。
六角のレンチでグイグイとねじ込んでいきます。
いわゆる・・・チカラワザ・・・ですね。
鬼目ナットが仕込めました。

ネックをはめ込んでボルトで締め込んだところ。
いいですね。
キッチリとネックがボディと密着しています。

トップボードを置いてネックとボディの
ストレートラインを計測しているところ。
この時点であちこちの微妙な修正を、すべてクリアさせておきます。
ということで・・・
次はトップボードのブレース作業ですね。
まずは、現物製図・・・

スプルースのブレース材を所定の寸法に成形しておきます。

Xブレース行程ですね。
ん?
「ブレイス」か「ブレース」・・・か・・・
ま、どっちでもいいですね。
こういう細かい事にこだわるアマチュアが多いンですよ。
寸法にこだわるならまだしも、
こういうショーもないことにこだわっていると、
良いギターは作れませんのでご注意を。
じゃ、Xブレイス(おっ、ここはブレイスか・・・)の成形を。
まず、センターに切り込みを入れます。
交差する2本の切り込みをノミで成形します。
あれ?
Xブレースのその後は・・・・・・
すいません。
写真撮ってなかったです。
以前のアコースティックのメイキングに、ここらアタリの作業が出ていると思いますので、そちらを参照してくださいまし。
で、ブリッジ裏の補強パーツ作りですね。
な、なんと、贅沢な・・・・
今では、ワシントン条約に指定されてしまったココボロを使っております。
国内で手に入れようとすると、
このくらいの大きさで千円以上も・・・・・
Xブレースとブリッジ補強の成形が出来ました。
ま、けっこうな時間がかかっております。
で、さらに・・・・
規定の寸法に合わせた他の材を成形してこうなりました。


 


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