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リペアその1/どれほどボロッちいのか検証!



友人のベーシストから・・・・なんちゃって、STAFORDのリゾネーターギターと
同じ出だしで・・すいません。
なんせオーナーが同じなモノですから。
1970年代のJAZZBASSが持ち込まれました。
ペグが固くて・・・直してちょーだい、という・・
毎度、軽いノリのオーダーなモノですから
こちらも軽いノリでハイハイ・・そこ置いといてネ・・・
な〜んて、気楽に引き受けたのですが
さすがに半年以上、ペグの交換に「それはないでしょ」の時間が経過してしまい
ちょっと私も心が痛み始めたので
時間を見つけて、直そうと決心した次第です、はい。


持ち込まれたこのベース・・・
じつは、大変貴重なベースでもあります。
1970年代のFENDER USAのオリジナル。
世が世なら・・・ビンテージもんでしょ・・。
ところが、このベースのオーナーは、
ソー言うことには、とんと無頓着で
ひたすら「道具」として使い続けてきたのでありました。
そー聞くと、普通なら「ああ、この人は、見てくれではなくて【音】を追求する人なんだなあ・・・」なぞと
感心するところなのですが、ところがどっこい。
ビザールなギターを、見つけちゃあ衝動買いする
「節操のない」人なのでありました。
で、どうなのよ、このベースは?

なははは、基本的には丁寧に使い込まれていますが
掃除とか・・・とは無縁ですね。
ま、目につくとこはちょちょい・・と
掃除したりはしてあるようですが
細かいところは(例えばブリッジの隅とか・・・)は
まったく無頓着な状態です。
ま、プレーヤーとは、そうしたモンなんでしょう。
なんだか、私はローディーになったような
気分がしている一日でした。

そー感じてリペアを進めるうち
しかしこれは・・・・?と思い始めました。
この指板のこってりしたクリアはなんなんだ!
これは、どーもオーナの手によるモノではなさそうです。
まるで90年代のFenderみたいな、
厚みのあるクリア塗装が施されているJAZZBASSでした。

ここが、問題のペグね、
あ〜、完全に曲がってますね・・。
これじゃあ、確かに固くてチューニングしにくいですね。
しかし、どーやったらこの頑丈なペグが曲がるのでしょう?
・・・・・・倒したな!SHOちゃん。

ま、ということで
ペグも取り去って・・・・・・・
年代相応・・ですね。

念のため、ボルトオンの接合部もチェックしてみましたが
どうやら問題なさそうです。
古いボルトオンタイプのネックは
みょうにネックとボディが固着していたり、
ボルトがスカスカだったりしますが
このベースは、4本のボルトもしっかりと
ボディに食い込んでおり
問題ないと判断しました。

じゃ、ペグを取り替えましょう。
ペグを取り外した後、残った古いブッシュを
はずさなくてはいけませんが・・・・・
これが手では何ともならないくらい
固く固着しています。
で・・・・
ペグ穴と同じサイズのラチェットレンチの
ボックス部分を捜して、裏側からトンカチでコンコン・・・。
あまり力も入れずに、すべてのブッシュが外れました。
で、問題はココとか・・・・

ココね。
う〜ん・・・・・
こってりクリアなんですよ。
じつは、ここはか〜なり悩みました・・が
コレを「なんとかする」事を考えると
もう、底なし沼状態になりそうなので
あっさり諦めました。
ま、ショーバイドウグ・・だし
あまり極端な変化もいけないかなあ?・・・
なんて。
(それって、めんどい・・・だけの話じゃ・・・)

配線部分は・・・・
ま、年代相応、文法通りのJAZZBASSの配線ですね。
特にガリも出ていないので、
なかなか優秀といえるでしょう、このベースの回路は。

しかし、コレはいけません。
古いギターやベースにつきものの
ビス山のさび・崩れ・・・・
結局、プラスドライバーでは、ねじ山がグズグズに
なってしまいますので、マイナスドライバーで
ちょいと強引にピックガードのビスをはずしました。

かなりしんどかったです。
ピックガードのビスは・・。
8割くらいのビスが、サビで崩れていたので
取り去るのに、かなり難儀をしました。

次にピックアップですね。
とりあえずピックアップ用のビスを
すべてはずしたところ。
ピックガードをはずすと
下にはシールド用の金属板が・・・
これは真鍮板です。
近年のJAZZBASSとは違い、
このようにブリッジ下から
アースラインが伸びてきていますね。
ボリュームやトーン部分ですね。
古い・・・割には、けっこうキレイな状態です。 
横から見るとこんな感じ。
ハンダ部分も丁寧な仕事ですね。
配線はオーソドックスな
JAZZBASSの配線。
コレなら私にも分かりますね。
で・・・・メンテナンスポケットを見ると
・・・ポケットの下面には真鍮製の板が敷いてあり
そこにアースがとってありました。
ま、ようするにシールディングしているわけですね。
これはピックアップ下の真鍮板。
このように、各ピックアップの下の真鍮板には
きちんとアースがされておりました。
あまりにもババチイので
一気に掃除をしております。
磨きゃキレイ・・・は、ホントですね。
磨きついでに・・・・
ボディ全体をレモンオイルで磨いてみました。
ま、木肌じゃないのでレモンオイルでいいのか?
という問題はさておき・・・・・
とりあえず、磨いたペーパータオルには
汚れがべっちょり。
とりあえず、外せるパーツはすべて取り外し
バラバラになった状態ですね。
塗装時のつり下げビス穴も、真ん中に見えております。
どういう状態で塗装されたか・・・が
よく分かるワンショットですね。
パッと見は・・・キレイですが
・・・コレがなかなか・・・。
あちこちにも打痕がありますが
今回は・・・目をつむって・・・。


   


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