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すでに
ギターを複数本、制作している方なら
一度はStewMacでこのジグを見ていらっしゃることでしょうね。
いや、実は私もその一人・・・。
で、ず〜〜〜〜と以前から、このジグが欲しくて欲しくてショーがない・・。
どーしてもギターを作る上で(またリペアをする上で・・・)必要なジグなのですよ。
もう、何度StewMacのこのページに行って、思わず「クリック」しそうになったことか・・・。
・・・ま、ま、ま、・・・でも
コレはきっと自分で作れる・と、随分前から考えていたので
その度重なる「クリック」を、何とか思いとどまってきたのでありました。
なんせ、370USドル、日本円でも約35,000円という値段。
さらに送料を考えると、DHLを使っても約7,
000円プラス。
合計42,000円・・・は、さすがに値段が高すぎます。

・・・と言うことで・・・長い間、作ろう・作ろうと考えてた
Erlewine Neck Jig。
とうとう、作っちゃいました。


【2009.5.25記】

はい、コレがStewMacのErlewine Neck Jigです。
パッと見は、木材やベニア板・・・
見た目はどーってことがないモノなんですが・・・・
いやあ、しかしよく考えてあります。
作ってみて、なるほど!・・・と分かったことも沢山ありました。
(Stewmac様、無断転載お許し下さい・・・・・)


じゃ、いったいこのジグは何のために使うのよ?
と、言うことになりますが、 よーするに・・・・ですね
簡単にいってしまえば、
「弦を張った状態のネックの反りを、弦を張らない時でも再現できる」
・・・と言うことなのです。

こう聞くと、「ふ〜ん、それでぇ〜」なんて言われそうですが
じつは、これは非常に重要なことでありまして・・・。
いくら弦が張ってない状態で、ネックの水平を調整しても
弦が張られた時、ネックに若干の反り(つまり順反り)が出てしまうのですね。
しかし、 ギターを演奏する時は、弦が張られた状態なのですから
いくら完成時(弦が張られてないとき)に
真っ平らな指板が出来上がっていたとしても
意味をなさなくなってしまうのです。

ま、下の図をご覧下さい。

上の図は、弦を張った状態のネックの状況です。
ちょっと極端ですが、このように弦のテンションにより
どうしても順ぞり傾向になってしまうのですね。

しかし、このギターは、完成時、指板の水平は完璧に出ていた・・・という
事実をふまえると・・・・


はい、上記のような状態で完成していたわけです。
こりゃ、困りましたね。
完成したときは、きっちり指板の水平も出してあったのに
弦を張ったとたん、ネックが「反る」・・・なんて・・・。
ま、でも、コレがギターの宿命です。
もちろん、ここではかなり「大げさ」な表現をしておりますので、
実際には、それほど大きな問題にはならないのですが。
でも、やはりギターを作っている人間としては、気持ち悪いですね。

で、こうした事実をふまえて・・・
今回のネックジグ・・が威力を発揮するわけです。

はい、下の図をご覧下さい。


よーするに、Stewmacで販売されているネックジグとは、
このような状況を作り出すことが出来るんですね。
弦が張っていないギターでも、ヘッド先にテンションをかけることによって
弦が張られた状況のネックの反りを再現することが出来る・・・
ま、言葉で言ってしまえば、どおってことないのですが・・・
実は、これ、ギター制作者にとって、非常に重要な問題なのです。

つまり、自分が完成させたギター・・・・
弦を張ったとき、どのようなネックの状況になっているのか・・・は、
たとえば直定規・・などを当てて、目視するしか確認が出来ません。
しかも、1弦から2・3〜6弦まで、その位置の
直線性・・は、ある意味、「目視」という非常に曖昧な確認でしかないのです。
(ギタービルダーによっては、こうした状況を事前に把握し、
そのように「ネックを仕込む」という精緻な作業をされている方もありますが)

もちろんギターが完成した当初は、それほど大きな「反り」も発生しませんので
ついつい見逃しがちなのですが・・・
コレが時間が経つと・・・・・おー、大変。

と、言うことで、ワタクシ、こーののような稚拙なギタービルダーには
このようなジグが、非常にありがたい存在になる・・・という事なのです。


はい、上の図をご覧下さい。
よーするに、このジグで「弦の張った状態のネック」を再現し、
その状態でフレット処理(水平だし)をすれば、いいわけですよね。
つまり、このジグは「弦を張った状態を、人為的に作って、フレットの水平を出す」
・・・というためのジグなのであります。
(ま、厳密には、この状態で12Fを押し弦し、5〜6フレットが微妙に浮く・・・という
いわゆる「人為的順反り」を作ってやることが理想的なのですが)



どーです。
いままで、最終のフレット作業で「ほ〜んとに、これでいいんだろうか?」と
な〜んとなく疑問を持っていた方、
このジグの機能・・・・おっ!待ってました・・・という感じになりませんか?・・・・・

私の場合、ここ4〜5年、ずーーーーーーと、フレット作業の最後に
何となく・・・気持ち悪さを感じていたのですが
コレでまた精度がアップできそうです。

あ、だから・・と言って、いままで作ったギターが「ダメ」と言うことではないんですよ。
よーするにこのジグは、「より精度を上げる」・・・と言うものですので
今まで、こーのが作ったギターのオーナーの皆様。
ご安心下さい。
(ま、中には問題児も・・・いるかも・・・・)

ま、調子が悪ければ、一報下さい。再調整しますので・・・・
こーの印のギターは、永久保証です!ハイ。
(って、そんなエラソーなものじゃありませんが・・・・なははは)


と、いうことで、そのギタージグ。
メイキングはこんな感じで進みました。





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