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1/製図・バインディング


バインディング制作の最初は、まず製図。
あたりまえですね。
以前、作った製図を下敷きに新しいピックガードを描いていきます。
やってみて分かったのは、このノンカッタウエイのピックガード、
非常にデザインが難しい。
デッドコピーを作るのであれば、そんなに頭を悩ませる必要はないのですが
オリジナルをベースに、こーの風味付け(っていうほど・・・のもんか?)
こてこて、コンピュータ画面で触っていましたが、なかなか気に入ったデザインが出来ません。
さて・・・どーなったことやら・・・・

さ、まずは製図ですね。
以前作った製図に、大きめのピックガードを
コンピュータ上で描いていきます。
もちろん、その製図の基になっているのは、
ノンカッタウエのL-5なんですが・・・・・・・
どうも、私こーのは、あのL-5・ノンカッタウエイ
ピックガードの形が好きになれない!
で、オリジナルの形にするために、試行錯誤の連続で
あれやこれや・・・・と、描いておりました。
5〜6時間あーでもない、こーでもない・・・って
やってましたかねえ・・・。

この写真が元になったピックガードなんですが・・・・
結局ですね!この形に近い物になってしまったんですよ。
おそるべし!Gibson。
つまり、このボディにマッチするピックガードデザインとは・・
結局、この形がベストデザインと言うことなのか・・・
いわゆる、このボディに対する「理想型」が、
この形なのかもしれません。
(か、もしくは、こーののデザイン力があまりに稚拙なため
新しい形がつくれなかった・・か・・・)
・・・ ま、それは十分、ありえますけどね。


すったもんだの末、決定したのがこのデザイン。
ロングタイプにして、ボリュームノブを出来る限り
ブリッジ近くに配置出来るようにしました。
さ、製図を切り出しましょうか・・・
実は、この作業を行っていたのは、お正月の2日。
おおっ、左上には塗装用の防毒マスクが(アメリカ土産・・・)
ま、ちょっとわざとらしい見え方ですが、
ほんとにクリアを吹いてたんですよ。正月の2日目に・・・
まったく・・・家族も呆れておりました。
さ、つぎは既存のピックガードを外します。
このようにロングドライバーを使って・・・
(ギター製作のために購入したのではないのですが、これが
けっこう使える・・・)
短いドライバーだと、ボディの塗装面にキズをつけて
しまいそうなので、アーチのピックガード取り付け時は
いつもコレを使用しています。

はい、無事既存のピックガードも外れました。
で、コンピュータで製図し出力した紙を切り出して
このようにギターに当ててみて・・・と
おっ?ちょっとネック部分が長いようですね・・・
若干、修正した方がいいかな?
ということで、このように鉛筆で修正ラインを描き直しました。
(も、ほとんど行き当たりばったり!)
ん?
トップの所は、もう少しなだらかなカーブにした方がいいかな?
(あとで修正しました)
さ、ピックガード材に、この切り出した紙を貼り付けて行きます。
もちろんいつものスプレーボンド。
もう3年くらい使ってますねえ・・・この3Mのボンド・・・
まあ、経年変化しないのでいいんですが・・・
(このスプレーボンドは、ホントに便利です。プシューッと
吹いて、しばらく乾かせば、もうシール状態。貼って剥がして
を繰り返しても、接着力が変わらないので、微調整するときにも
大変重宝しています)
じゃ、切り出しましょう。
これまたおなじみ、ジュエリーソー。
ただ、これだけ大きいピックガードだと、さすがに一発では
切り出せないので・・・・・
このように、あちこちから切れ目を入れて・・・
分割切り出ししました。
糸鋸刃もバローベに、以前替えたので、
もうスカスカ切れていきます。
ホント、すごいなあ。この刃は・・・・

う〜むむむむ・・・・
何かにつかえるかなあ?この残骸・・・・・
と、こーの非常に悩む・・・の図。
ま、いつものことですが、このようにほとんど使い道のない
モノを「もったいない」と考えて、残しておく・・・
しかし、それを使ったためしがない・・・・
分かっているんですが、なぜか捨てられない。
悲しい性ですねえ。
(だーから、どんどんモノが貯まっていくのよ!
 イー加減にしなさい!・・・と嫁の声)
この厚み(約2.2mm) で、この各サイズ・・・ 。残念ながら
使い道は、ボディ裏のキャビティ用のフタくらいしか、
思いつかないなあ・・・しかし、裏フタにベッコウ柄は・・
ちょっと、ねえ。使いたくないなあ・・・

ま、いいや。
さ、切り出したピックガードの側面を垂直に削っています。
通常、このようなピックガードは、3プライ〜4プライなので、
エッジ部分は、斜めに削って、その多層面を見せつつ
バインディングイメージを演出するんですが・・・
ストラト・テレなどのボディに直付けするピックガード・・
といえばお分かりでしょう。
(たとえばフローティングスタイルのピックガードであれば
レスポールなんかがそうですね。ただしレスポールの場合、
積層タイプはほとんどなく、多層のピックガードは、
あまり見たことがありません・・・)

はい。
ピックガードのエッジ部分が削れました。
久々のスクレーパーで、手が疲れちゃったなあ・・・
このようにスクレーパーやヤスリ、デザインナイフなどを
総動員して、エッジ部分をきれいにしました。
えっ?なぜ、垂直に削るのか、って?
もちろん、バインディングを巻くからですよ。
ほら、このように削った跡はラミネート材特有の多層面が
見えますが、これじゃあ、ちょっと・・
私が作るアーチのピックガードは、ほぼ100%、バインディングを
巻いて作ります。もっとも木材のピックガードは、
周囲に何も巻かない事が多いですが・・・・
バインディング材です。
知らない間に貯まっちゃいました。
いろんなタイプがストックしてあるので、たいていのギターは
作ることが出来ます。
これらのバインディング材やパフリング材は、大和マークさんや
輸出規制前にStewMac、LMI等で購入したモノです。
この段ボール箱は、プラスチック系ばかりですが、
もう一箱、別にありまして、そこの中は天然材(木材ですね)
が、いろいろストックしてあります。
で今回チョイスしたのは、ボディ本体にも入っているパフリングとバインディング。
アイボロイド・・・という、象牙風の縞々が入った
セルバインディングです。
(海外からの輸入は、現在不可)
あ、パフリングは、白黒のラミネートされているモノを使います。
はい、アップで見るとこんな感じ。
象牙 ”風”の縞々が見えますね。
パフリングのラミネートはこんな感じ。
白黒の白側はアイボロイド、もう片側は通常の黒です。
厚みはバインディングが0.06インチ(約1.5mm強)で
パフリングが0.02x0.02インチ(白黒で約1mm弱)。
幅は、バインディング6mm強(1/4インチ)、パフリングは
4mm強(1/6インチ)ですね。
ま、しかし、いずれも海外からの輸入は無理ですので、
購入されるのでしたら、大和マークさんがお勧めです。
現在、私はストックが多いのであまり購入していませんが、
種類・色数・問い合わせのしやすさで考えれば、大和マークさんでの
購入がベストバイと言い切っていいと思います。
さらには、郵送規制などありませんからね・・・・(安心)
さ、次はいよいよピックガード材に、
バインディングを巻いていく行程です。



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