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1/ナットの交換


はい、これがストークにやって来たときの姿。
やはり、年月を感じますねえ・・・。
ん、ところで・・・ピックガードの・・・
ビニール・・・テープ?

じつは、オーナーがピックガード一面に貼った
黒のビニールテープ。
少しでもノイズが小さくならないだろうか・・・?
ということだそうですが・・・。
残念ながら・・・これは効き目がないようですね。

はい、2弦の位置で割れてしまったナットです。
プラスチックナットでした。
オーナーが自分で接着修理して、2弦位置のすぐ横に
あらたに2弦の溝を切った状態で、いままで演奏されてたようですが、さすがに弾きにくい・・・ということで
(ま、そりゃ、そーでしょうねえ。しかし、そんな変な2弦位置で演奏できてたなんて・・・さすがですねえ)

このギターの指板アールは・・・・・?
9.5”(インチ)アールじゃあ・・・・ないなあ 。

おっ!これだ。
7.25”(インチ)アールです。

と・・・・いうことは・・・・
ナットの溝も、同じ7.25”アールで切ってある・・・ということです。

じゃ・・・このアールジグで7.25”のアールを写し取って・・・

ま、市販のFender純正ナットには、
すでにアール加工を施したものもありますので
そちらを使用した方が手っ取り早いかもしれませんね。
写真に見えるのは、ブラス(真鍮)のFenderスタイルのナットです。

凹型のアール部分を、先ほど写し取ったアール位置まで
ヤスリで成形していきます。
で・・・ある程度削れたら

このように指板上に、サンドペーパーを貼り付け・・・

先ほど削ったナットを、ペーパーの上で小さく小刻みに
左右に動かして、指板のアールをナットの裏側に写し取るわけですね。

オーナーが接着した際、エポキシを使用したそうですので
かなり接着剤が溝に残っていました。
小さなノミで、接着剤のカスを取り除いておきましょう。

で・・・・グイッ・・とはめ込み・・・
む〜まだ無理ですねえ・・・・。

で220番のペーパーで、ナットの前後平面を
一気に削ってしまわないよう、少しづつ削っていきます。
少し削っては、指板に当てて様子を見る・・の繰り返しですね。

と言うことで・・・・
はい、ナットも無事はまりました。
で・・・・
半割れ鉛筆で、フレットの高さを
ナットにマーキングしていきます。

こんな感じになるわけですね。

じゃ・・・マーキング位置までヤスリで削りましょう。
このくらいの粗い目のヤスリならば
獣骨のナットくらい、すぐに削れてしまいます。

はい、できました。
まだ、粗々・・・ですが・・。

次に目の細かいヤスリに持ち替えて
ヘッド側に倒れるようにして、角度をつけながら
仕上げのヤスリがけをしていきます。

フレット高さより1mmほど高い位置で終了。
最終的に弦の溝を切った後で、この高さを調整します。
で・・・弦位置をマーキングしておきましょう。
とりあえずナットの作業は、一旦ここで終了。
ノイズ対策の作業が済んで、弦を張る時になったら
あらためてこの弦を切る作業に戻ります。
まず・・・ピックガード一面に貼り込まれた
ビニールテープを剥がして・・・
コレがまた・・・・
随分と長い間貼ってあったのか、
粘着部分がピックガード側に固着してしまってます。

ビニールテープをすべて取り終えたら
Zippoのオイルで粘着部分を拭き取って行きます。
Zippoオイルは、石油製品、つまりナフサですね・・・。
私がタバコをやめて、すでに2年近く経過しましたが
このZippoオイルは、あるとき突発的に
こうした用途があるので、いまだ工房に、
存在しているワケなんですね。

テフロン加工のスクレーパーです。
このようなベタベタした接着剤のカスもこびりつかず
スムースに掻いて剥がせる・・・はずなのですが
ビニールテープの粘着・・・恐るべし!
思うように取れてくれません・・。
結局、1時間近くこの作業をしていました。
何とか粘着成分も剥がれて・・・やれやれ。
・・・と、思ったら・・・・
裏も・・・・ありました。
で、悪戦苦闘・・・
なんとか裏側の粘着も取り除き・・・
アルミテープでシールディング。
はい、こんな感じに完成。


 



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