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リペアその1/どれどれ?どんな感じで折れちゃったの?



・・・と言うことで・・・・
コレがまた、見事なまでにポッキリとネックが折れてしまってました。
実は、このベース、昨年の東北の震災で折れたそうです。
ん〜・・・いろんな所に、震災のダメージが・・・。
で、昨年、リペアの依頼をいただいたのですが
当時は、ワタクシ・・とてもお引き受けできるような状況ではありませんでしたので・・

とりあえず「期限なしなら・・・」という事でお引き受けして、
先頃、やっと時間がとれたのでケースから出しリペア開始。
改めて見て・・む〜・・・。
これは・・・・ちょっと複雑骨折・・・気味ですね・・・。
まあ、割れた(折れた)部分が欠けたりしてる・・という部分もそこそこ・・・
細かい木辺が飛んでしまっている部分もあったりして
この部分を埋め戻したりしなければならないようです。



この写真は、オーナーから届いたThnderbirdではなく
以前、友人の息子が我が家に持ってきてくれた
Thnderbirdの記録写真です。
(というのも・・・・実は、
このリペアの初期段階の写真・・・カメラがエラーをおこし、
記録の写真がすべて消え去ってしまいました)
と、いうことで・・・・
急遽、この以前の記録写真の登場になった・・というわけです。
ま、基本的には同じタイプのベースなので
「参考写真」と割り切って見る分には、
大き問題はないと思い、あえて掲載しました・・・。

ピックアップを外して、裏側を見ているところ。
あ、もちろん参考写真・・と言うことですが。

ありゃ・・・ちょっと写真が暗かったですね。

ネックが・・とにかく細い。
こりゃ、ちょっと強い衝撃に当たれば
ほんと・・簡単にポキッといきそうなネックです。

ヘッドですね・・。

ハムバッカーのツインピックアップ、
現状仕様のタイプですね。

 

と言うことで・・・参考写真はここまで。
じゃ、早速リペアにとりかかりましょうか。
リペアの初期の写真が、すべて消えてしまったので
ペグなどのハードウエアを取り除いた所からスタートです。

ペグとかいろいろなパーツを、すべて取り外した所ですね。
取り外したパーツは、行方不明にならないよう
空き箱などに、ひとまとめにして・・・。
あ、Gibsonのロゴが入った、ロッドカバーは
残念ながら割れておりました・・・。
む〜・・・どうしようかな?
複製を作るのは簡単だけど・・・
それは、できればやりたくありませんねえ。
ま、あとで考えましょうか。

さ、折れた部分の検証です。
あまり強く「ぐにゅ!」とやると、
ダメージが大きくなりますので、
まあ、写真の説明に耐えられる程度に
テンションをかけています。
で・・・この時は、何とも思わなかったのですが
後で塗装を剥いだときにびっくりの事実・・・。
その伏線は・・・・
ネック裏の横に一直線に折れている部分・・・・と
このネック部分のみの不自然なサンバースト塗装・・・・
(ボディほか・・・サンバースト塗装は、このネック部分のみ)
ここ、覚えといてください。
後で・・・原因が分かります。

油絵の具用のペインティングナイフで
どのくらいまで割れているのか・・・を探っているところ。
む〜〜〜〜〜
かなり奥までペインティングナイフが入ってしまいます。
こりゃ・・・・ヘッドのプレート裏まで
行っちゃってるような気配ですね。
やばいなあ・・・・・

ま、亀裂はあちこちに走ってはいるのですが
亀裂自体は、比較的、自然な「割れ」の状態ですので
ストレートにこのまま接着した方が良いと・・判断しました。

あ、この写真は接着したときの当て木位置を
検証しているところです。
こんな感じの位置に当てればいいのかな〜・・・・なんて。

この当て木には、220番のペーパーが貼ってあります。
グイッとクランプで締め込んだときに
ズリッと当て木が滑らないよう
摩擦抵抗を高めるための工夫ですね。

じゃ、接着の前に・・・
トラスロッドを緩めておきましょう。

ヘッドプレートのロッドカバー付近は
折れたときの衝撃で盛り上がっていますねえ。

残念ながら、この部分は、ちょっと直せません。
ここを直そうとすると、ネックの根本から
直さなければならなくなるので・・・・
今回は見送りました。

トラスロッドのテンションを緩めて・・・
とりあえず弦を張っていないネックが、まっすぐになりました。
さ、いよいよ接着です。
先ほどのペインティングナイフにタイトボンドを盛りつけ・・・
割れた隙間にグイグイとボンドを押し込んでいきます。
この作業は、結構強引に行ってます。
丁寧に・・・とか、のんびりゆっくりと・・とか
言ってられないんですよ・・・。
とにかく速やかに、奥の方まで、
しっかりとボンドが行き渡る・・・・・・が
この作業のポイントですね。

で・・・・
ラックスペーパー(クッキングシートですね)を
上下に敷いて・・・。
一気にクランピングです。
このクランプがけも、躊躇しててはいけません。
一気にしっかりと、ピンポイントに・・・。
従って、ボンドを塗布する前には、
クランプでどこの部分を締め込むかを
あらかじめシュミレーションしております。
すべての隙間が、確実に密着できる部分にクランプする・・。
このポイントを事前に確認しておかないと・・・
実際に作業を始めた時、オタオタ・・に
なっちゃいますからね。

クランプの最初は・・・・こんな位置で・・。
で・・・・どんどんクランプして・・・
裏側かな見ると、こんな感じになってます。
一応・・・すべての割れ目が、
均一にクランプされている状態です。
あ、もちろん・・・ネック折れにはいろんな状況がありますので
その状況に応じて、このクランプ位置は変わりますよ。
当然のことですが・・・。
さらに言えば、ヘッド形状にもよりますしね・・・。

この写真は・・と言うと
要するにボディが倒れないように
カムクランプで倒れないように「支え」をしている所ですね。
こうすればギターなどが自立してくれます。
両手が使えるので、これはいいですよ。
ただし・・・カムクランプだから出来る・・・
という但し書きつきですが。

で・・・翌々日・・・・
再塗装のために、
この接着部分を240番のペーパーで塗装を落としていきます。
このあと・・・ありゃっ?・・・の状況が・・・


   


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