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1/全体の検証、エンドピンジャック取り外し



辻四郎氏制作による、T&Joodeeです。
ヘッドのデザインは、ディ・アンジェリコ〜ダキストの
流れを組むニューヨーカースタイル。

ボディも同様にニューヨーカースタイルですね。
ただ、テールピースはオリジナルニューヨーカーとは違います。
これは辻四郎氏のオリジナルなのかしら?
このギターのオーナーは、その部分を木製テールピースに交換して、オリジナルのディ・アンジェリコ〜ダキストスタイルにしたいとのことで依頼を受けました。

とりあえず、弦をはずしましょう。
この弦は、テールピース換装後に再使用するつもりなので
丁寧にはずし、保管しておきます。

ピックガードは、セルロイド?本物のべっ甲?
経年の疲れが出ているようで、波打ってました。

これがオリジナルのテールピースと
やはりオリジナルのエンドピンジャック部分です。

このエンドピンジャック、
ナットなども見当たらないので、
どのように取り付けてあるのか・・・と悩みましたが、
ボディの中に鏡を入れたりして調べてみると、
どうやら単純に差し込んでいるだけのよう・・ということが分かりました。
と、いうことで・・・・
ウォーターレンチで、ちょいと力まかせにねじってみると・・・

はい、取れました。
ヤレヤレ・・・・・・・・

このようにピンプラグを中で差し込んでいる、配線方法でした。

今回、木製テールピースに換装するにあたり、
このギターに合う取付金具がないので
いわゆるバイオリンやビオラのような
テールピースファスナー(写真左の袋の中のナイロンひも)を使っての木製テールピース換装となります。
ということは、エンドピンジャックにテールピースファスナーを受ける溝と、ストラップを受ける溝の2つが必要になります。

と、いうことで、コレ!
指先にあるのが、テールピースとストラップの両方を
受けることが出来る溝のついたエンド部分。
右側のエンド部と比較すれば一目瞭然、
溝が一つと二つ・・・というのがわかりますよね。

コレはエンドピンジャックにエンド部を取り付けた写真。
コレは1重の溝ですね。

で、これが2重の溝のエンドに変えたところ。

テールピースファスナーは、このように溝に収まります。

さて・・・次!

エンドピンジャックを仕込むためには、
エンドブロックの厚みが重要になります。
エンドピンジャックのボディ内部に収まる部分のねじ山は、
25mm以下の幅になりますので、
それより厚みがあるとエンドピンジャックが取り付けられません。
ということで、エンドブロックの厚みを計測します。
で・・・用意するのがギター弦。
先っちょを少し折り曲げて・・・・・

このようにエンドピンジャックの穴に差し込みます。

穴にさきを 折り曲げた弦を入れ、
軽く引っ張ると先が折れた弦が、
エンドブロック内側にひっかかります。
で、その時の出ている部分の根元を、指でマークし・・・

はい、先が折れた部分から爪先までが
エンドブロックの厚み・・・ということが分かりました。
しかし、この厚みでは、私が用意したフィッシュマンのエンドピンジャックが取り付けられません。要するに厚いのです、エンドブロックの幅が・・・。

しかたがないのでエンドブロックの内側を
削り込む必要が出てきました。
どうやって削ろうか・・・思案の結果
ペン作りで使っていた道具なら、なんとかなりそうです。
飛び出している丸い軸の根元部分は、「刃」になっており、
それを押しつけてぐるぐる回すことで、
刃の部分が削れていく・・ということになります。

エンドのボディ外から、このようにたこ糸をつけたシールドを
Fホールから取り出します。

ちょっとピンぼけですが、
たこ糸を、先ほどのペン用ジグに合体させ・・・
ズルズルと引っ張り出すと・・・・
このように刃の先の丸棒部分がボディ外に出てきます。
で、それをドリルドライバーに取付け、
引っ張りながらドリルを回し続けると・・・・
ボディ内部のエンドブロック部分が削れて
無事、エンドピンジャックのねじ山が
ボディの外に出てきました。
上の写真からこの写真までの所要時間は、約1時間!


 


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