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1/リペア前の全体チェック&割れの修復



あらら・・・
いきなりなんでしょ、この写真は?
実は、パーツをバラしつつ、
リペアの状況を調べているところでした。

で、まずはペグの表側ブッシュをはずしているところですね。ペグ穴にぴったり合ったボックスレンチを使い・・・・・コンコン・・・と。


ブッシュをすべて取り除きました。
さて・・・ヘッドの割れは・・・・・
む〜ん・・・・けっこう深刻ですね。

4〜6弦側も、割れる・・・までは行きませんが
ヒビが進行していますね。

ガリなどは特になかったのですが、
リペアのセオリーということで・・・・
電装系もチェック。
綺麗ですね、クリーニングもしっかりとされており、現状、まったく問題がありません。オーナーのギターに対する姿勢がよく分かる箇所ですね。

スイッチ部の中は・・・・?
ここも非常に綺麗ですね、若干ワイアーにへたりが出ていますが、それでも、とてもそれなりの年月を経てきたギターとは思えないほど、しっかりと手入れされています。

ボディ裏。
もちろんそれなりの細かい擦り傷はありますが、
それでも年月を考えれば、非常に素晴らしいコンディションです。

この位の年代のギターにありがちな、安っぽいクラックなどもなく、非常に綺麗なネックですね。

トップ側も他と同様にべすとコンディションですね。
ピックアップカバーやノブなどのパーツにも年月のヤレは、まったく感じさせません。

私が今までに見たグレコの中でも、
一番綺麗なギターですね、これは。

見てください、この指板のコンディションの良さ!
とても何十年も前のギターとは思えません。
しっかりとワックスなどでのメンテナンスが行われてきた証拠ですね、これは。

若干、逆反り気味ですが、それでもほとんど問題にならないくらいのわずか・・・・。

ヘッド表のロゴなどの剥げもなく、綺麗ですね。

これは、ナットを取り付けた時の接着剤・・・・か?
ナット交換とともに、ここは綺麗に直します。

ロッドカバーをはずしてみましょう。

ま、・・・・年代・・・なりですね。

分かりますかね?
ほーんのわずか、逆反りになっているのが・・・。

このように1F側が、少し隙間があいています。

フレット上面もチェック。
指板面と同様に、1F側に少し隙間が・・・。
・・・ということは、きちんと指板面のストレートが出ている状態で、フレットの摺り合わせがされている事が分かりますね。

ナットをはずしましょう。
このように、ナットに添え木を当てて、
軽くコンコンとブリッジ側から叩いてやると、
ナットは簡単に外れます。
ただ、このギターのナットは、かなりしっかり叩いても、なかなか外れませんでした。
少し多めの接着剤で、固定されているようです。
やれやれ、やっと外れました。
ご覧のように、フレット溝の前・下・後と
三方で接着剤が使用されいました。
これは、かなりやり過ぎです。
通常、下側に2〜3箇所、ポツポツ・・・と瞬間接着剤を1滴づつ・・・くらいで十分です。
ロゴの上に・・・・クリアが。
これは裏側の補修をした際のクリアが、
表に回り込んで垂れてしまったようですね。
ヘッド裏側・・・。
完全に割れていれば、より完全に接着できるのですが、このヘッドの場合・・・割れがネッドの4/5くらいまでしか進行していません・・・・。
やっかいですねえ。
つまりクレパス状態になっているんですねえ。
クランプでこのクレパスが閉じれば良いのですが、
けっこう閉じきれないパターンもよくあります。
じゃ、Fクランプで・・・・・グイッ・・と・・
残念!
やはり閉じ切りませんでした。
全体に少しづつ隙間が空いています。
これは、けっこう長い間、このクレパス上の割れが出ていたようですね。
ヘッドの木材が、すでにこの形状で乾燥状態に入っていますから・・・。
で、このクレパスは、埋めて行くしかありません。
まずは、ネックと同様のマホガニー材の薄板を作りました。
カンナなどで削りながら、クレパスの幅を埋める、おなじ幅の埋木を作っている所です。
このように、テーパー状の埋木ができました。
地道な作業ですが、こればかりは時間をかけて
ゆっくりと隙間を埋めていくしか方法はありません。
少し埋めては、瞬間接着剤を浸透させていく・・・・
これの繰り返しですね。
このように、マホガニーの木片をちぎって・・・
隙間にあてがい、小さなトンカチで打ち込んで行きます。
さらに木目方向を合わせつつ・・・
厚みを調整して・・・
こんなのですね・・・
大きめの割れ目を埋めて行きます。
さ、この続きは次回・・・・


 


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